ICC開館10周年記念セッション・シリーズ Vol.1〜5
2007-2008
ICC 10th Anniversary Session Series Vol.1〜5
2007-2008
「コミュニケーション」というテーマを軸に科学技術と芸術文化の対話を促進することを目的に1997年4月に開館したICCは、今年10周年を迎えます。この10年の間に情報技術は大きく変容を遂げました。とりわけデジタル・ネットワーク環境の浸透は、空間を超えた人々の情報発信や共有を日常的なものとしはじめています。そのような現在、アートやメディア・テクノロジーのもつ意義と可能性を、社会や文化との関係においてあらためて位置づけることが求められているといえるでしょう。そのための場としてICCでは、「開館10周年記念セッション・シリーズ」と題して、年度を通じて複数のテーマを設定し、分野を超えて人々が対話を行うイヴェントを多様なかたちで展開していきます。
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1)Vol.1 特別シンポジウム「メディアxアートの創造と未来」
たえまなく更新される情報環境にともなって、メディアをめぐるアートや創造の領域は、かつてないほど多様化してきています。現代における創造とは、文化、科学、技術など社会の動向と関わりつつもそれを独自の視座から照射することで、広く人々の参加やコミュニケーションへと開いていく側面をもつものといえるでしょう。このシンポジウムでは、メディア・テクノロジーとアートの創造的触発を通じて、メディア文化の形成と展開を最前線で牽引してきた方々を国内外からお招きし、過去10年に渡る状況とその変化を踏まえながら、未来における創造の可能性について多視点的に語っていただきます。
4月21日、22日 午後2-5時
会場:ICCギャラリー A
4月21日
パネリスト・アレックス・アドリアーンセンズ(V2_オーガニゼーション ディレクター、オランダ)/ノ・ソヨン(アートセンター・ナビ ディレクター、韓国)/藤幡正樹(メディア・アーティスト.東京藝術大学大学院教授)/三上晴子(アーティスト/多摩美術大学准教授)/モデレーター:畠中実(ICC)
4月22日
パネリスト:阿部一直(山口情報芸術センター アーティスティック・ディレクター)/アレッサンドロ・ルドヴィーコ(『neural』誌 エクゼクティヴ・エディター、イタリア)、ケイシー・リース(”processing”共同設立者/UCLA准教授、米国)、/高谷史郎(アーティスト/ダムタイプ)/モデレーター:四方幸子(ICC)
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2)特別展示「ICCクロノロジー:1997-2006」
4月19日-6月24日
会場:ICCギャラリーA
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3)Vol.2 連続シンポジウム「メディア・テクノロジーと生成する<知>」
インターネットやデジタル技術の向上によるユビキタス、ブロードバンド環境の普及によって、私たちは日常的に膨大な量の情報を送受信し、それが国境を超えてネットワーク化されていくような社会を目にしています。このような状況は、知の生成のあり方や情報の流通を、脱中心的かつ連結的なものへと変容させつつあるのではないでしょうか。全3回にわたって開催する連続シンポジウム「メディア・テクノロジーと生成する<知>」では、現在最先端の場で活躍する科学者やクリエイター、研究者の方々をお招きし、「インターフェイス」「アーカイヴ」「ネットワーク」という同時代的なトピックから、大きく変貌を遂げつつある世界とその未来について語っていただきます。
6月9日 午後2-5時
「インターフェイスの可能性…創造の接面を探る」
パネリスト:岡﨑乾二郎(造形作家/近畿大学国際人文科学研究所教授)、郡司ペギオ幸夫(神戸大学理学部地球惑星科学科教授)、矢内原美邦(ニブロール主宰/振付家)
会場:ICCギャラリーA
6月16日 午後2-5時
「アーカイヴが紡ぐ未来…再連結する情報」
パネリスト:石田英敬(東京大学大学院情報学環教授)、中谷礼仁(歴史工学家/早稲田大学理工学術院建築学科准教授)、三中信宏(進化生物学者/農業環境技術研究所上席研究員)
会場:ICCギャラリーA
6月23日 午後2-5時
「ネットワークの現在…世界はどうつながりうるのか」
パネリスト:中島謙互(コミュニティーエンジン株式会社 代表取締役 CEO)、馬場正尊(建築家/Open A 代表)、増田直紀(東京大学大学院情報理工学系研究科講師)
会場:ICCギャラリーA
*日英同時通訳付
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4) Vol.3 トークxライブxワークショップ「Exploring Media」
このセッションでは、日常に溢れているメディアの成り立ちや意味をあらためて確認し、創造的に読み替えていくことを試みます。そのために科学や技術の未来を担っていく実践的創造力を持つ人々をお招きして、トーク、ライヴ、ワークショップを開催します。
12月15日「ミッション001:メディアを探索せよ!Look|Past|New」
現在流通するメディアや技術を通して、メディアの深層へと向かうためのセッション。メディア技術の歴史を発見し新旧問わずメディアを交雑させていくことで、その潜在的可能性を引き出していく現場に立ち会おう!
第1部 トーク 午後1-3時
宇川直宏(メディアセラピスト)x近藤哲也(アーティスト)x松岡正剛(編集工学研究所所長)
第2部 ライヴ 午後3-5時
TUCKER、藤乃家舞、u+uco
会場:ICC4階特設会場
12月16日「ミッション002:メディアを探索せよ!:Make|Future|Possible」
宇宙、身体、環境…。私たち人間は、自らもその一部である世界の未来を担うミッションにある。未来の可能性を開くため今できることは?アートと科学、技術の尺先端が相互触発する問い創造の場に集合!
第1部 トーク 午後1-3時
アニリール・セルカン(工学博士/宇宙飛行士候補)x佐藤卓(グラフィック・デザイナー)x福原志保(アーティスト)
会場:ICC4階特設会場
第2部 ワークショップ「2048:マッピング・ザ・フューチャー」 午後3-6時
ナヴィゲーター:イワン・プピレフ(リサーチャー/Sony CSL)xゲオルク・トレメル(アーティスト)x福原志保(アーティスト)
TUCKER、藤乃家舞、u+uco
会場:ICC4階特設会場
次々と登場する最新の科学技術。それによって私達の生活は、どのように変わるのんでしょう?このワークショップでは、いくつかのチームに分かれ、「未来のシナリオ」を構想し発表してもらいます。未来は私たちの中あなる、んじゃないかな!?)
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5)Vol.4 デモ・パーティ「Media Explosion!!」
メディア・アーティストの卵たち、結集せよ!ユーザーからクリエーターへ向かう場が加速している現在、最新の作品や活動を広くアピールしてもらう「デモ・パーティ」を開催します。応募歓迎、見学歓迎!ユニークなゲストに夜でもあり、いろんな人と大交流する絶好の機会になるはず!
2008年1月20日
午後1-6時 応募者によるデモ
午後6時30分-8時 ゲストによるデモ
ゲスト:江渡浩一郎(メディア・アーティスト)、平川紀道(アーティスト)、三輪眞弘(作曲家)
会場:ICC4階特設会場
*デモ出演者:20名(事前申込制、書類選考)、募集期間:2007年12月1日午前10時-21日午後6時/ICCウェブサイトにて受付
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6) Vol.5 ライヴ♾(Open End)
2008年3月9日 午後6-9時
会場:ICCギャラリーA
出演:大友良英、澤井妙治、比嘉了、堀尾寛太、miroque
1)Vol.1 Special Symposium “The Future of Media x Art”
April 21, 22 2-5pm
Venue: ICC Gallery !
*Simultaneous translation (Japanese-English)
April 21:
Panelists: Alex Adriaansens (Director, V2/Organisation, The Netherlands) / Masaki Fujihata (Media Artist / Professor, Graduate School, Tokyo University of Arts and Music) / Seiko Mikami (Artist / Associate Professor, Tama Art University) / Roh Soh-Yeong (Director, art center nab, Korea) / Moderated by Minoru Hatanaka (ICC)
April 22:
Panelists: Kazunao Abe (Artistic Director, Yamaguchi Center for Arts and Media) / Alessandro Ludovico (Executive Editor, “nneural” magazine, Italy) / Casey Read (Co-founder of “Processing” / Associate Professor, UCLA, U.S.A), Shiro Takataki (Artist / Dumb Type) / Moderated by Yukiko Shikata (ICC)
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2) “ICC Chronology: 1997-2006”
April 19 - June 24, 2007
Venue: ICC Gallery A
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3) Vol.2 Symposium series “Media Technology and the Emergence of New ‘Knowledge’”
June 9 2-5pm “Potentials of the Interface: Surfing the edges of creation”
Panelists: Gunji Pegio-Yukio, Kenjiro Okazaki, Mikuni Yanaihara
June 16 2-5pm “The Future in Archives: Data reorganized”
Panelists: Hidetaka Ishida, Nobuhiro Minaka, Norihito Nakatani
June 25 2-5pm “Networks Now: How worlds can be connected”
Panelists: Kengo Nakajima, Masataka Baba, Naoki Masuda
*Japanese only
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4) Vol.3 Talk x Live x Workshop “Exploring Media”
December 15 1-5pm “Mission001: Look|Past|New”
Talk: Tetsu Kondo (Artist) x MATSUOKA Seigow (Director, Editorial Engineering Laboratory) x Naohiro Ukawa (Media Therapist)
Live: Fujinoya Mai, TUCKER, u+uco
December 15 1-6pm “Mission002: Make|Future|Possible”
Talk: Shiho Fukuhara (Artist) x Taku Sato (Graphic Designer) x Anilir Serkan (Doctor of Engineering / Astronaut candidate)
Workshop: “2048: Mapping the Future”
Shiho Fukuhara (Artist) x Georg Tremmel (Artist) x Ivana Poupyrev (Researcher / Sony CSL)
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5) Vol.4 Demo Party “Media Explosion!”
January 20, 2008
1-6pm (by applicants)
6;30-8pm by guest speaker
Guests: Kouichirou Eto (Media Artist, Norimichi Hirakawa (Artist), Masahiro Miwa (Composer)
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6) Vol. 5 Live “♾(Open End)”
March 9, 2008 6-9pm
Satoru Higa, Kanta Horio, miroque, OTOMO Yoshihide, Taiji Sawai