コネクティング・ワールド—創造的コミュニケーションに向けて
2006
Connecting Worlds
2006
会期:2006年9月15日 - 11月26日
会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
主催:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
助成:オーストリア大使館
特別協力:山口情報芸術センター[YCAM]
協力:株式会社アモネット、NTTレゾナント株式会社、有限会社タマ・テック・ラボ、ヤマハサウンドテック株式会社
展示作家:ambientTV.NET, ウェイン・クレメンツ、エキソニモ、ギャヴィン・ベイリー+トム・コービー、デニス・オッペンハイム、ペーター・フィッシュリ&ダヴィッド・ヴァイス、MaSS Dev.、マヌエル・サイス、ムンターダス、毛利悠子+三原聡一郎、UBERMORGEN.OM feat. アレッサンドロ・ルドヴィーコ vs. パオロ・キリオ、ロバート・デイヴィス+ウスマン・ハック、タノタイガ、gooキーワードストリーミング
「コミュニケーション」、それは生命体が生存しまた共存していくための必要不可欠な要素です。とりわけ人間は言語や文字をもつことで、オーラルコミュニケーションから遠隔通信まで、各時代において技術やメディアを更新しながらメッセージをやりとりしてきました。コミュニケーションによって人間は新たな社会や共同体を形成し、文明や文化を発展させてきたといえるでしょう。電信電話の登場を皮切りにグローバルなコミュニケーションが開かれた前世紀を経て、ここ10年のコンピュータやネットワーク技術の飛躍的な発達により、コミュニケーションはますます多様なものとなり始めています。
現在わたしたちは、さまざまな情報端末やシステムを日常的に使い分けてコミュニケーションを行なっています。そこでの「コミュニケーション」とは、人と人との間の自覚的なものだけでなく、アナログ/デジタルの対立を超えて人と機械、モノ、生体など多様な事象が自動的に連結(コネクティング)されていくものといえます。そのプロセスにおいて各人のふるまいがネットワーク化され、情報が組織化され共有されていきますが、情報が一定の方向性をもって編纂されることで、かえって閉鎖的な回路を生み出してしまう危険性もはらんでいます。コミュニケーションをいかに多様に,、そしてオープンにしていけるかが、社会において切実な課題となっているのです。
ICCリニューアルオープン後初の企画展となる本展は、現在わたしたちが直面しているコミュニケーションの諸相に対して、アートやプログラミングの視点からオルターナティヴな可能性を提示するものです。音、ゲーム、インターネットなどのメディアを駆使し、現代の政治、経済、身体、都市環境、ネットワークへとユニークな介入を試みる表現を中心に、過去の先見的な作品も紹介します。訪れた人々は、異なるメディアやコードが「コネクティング」されていく世界において、情報のずれやノイズが創造的に転換され、新たな情報形態として出現するプロセスを目撃するだけでなく、自らその一部として関わることになるでしょう。
関連イベント:
2006年9月17日 シンポジウム「コネクティング・ワールド」
パネリスト:池上高志(複雑系科学/東京大学大学院助教授)、佐藤俊樹(社会学者/東京大学助教授)、ambientTV. NET(出展アーティスト)、モデレーター:四方幸子
9月16日、9月23日 トーク「ミート・ザ・アーティストvol1-2」
10月7日-9日 タノタイガ《チャット DE 似顔絵》
11月24日-26日 クロージング・イヴェント 毛利悠子+三原聡一郎《ヴェクサシオン - c.i.p.@東京オペラシティ》(場所:東京オペラシティ2階)
関連プロジェクト「On Connecting」:
あなたにとって「コネクティング・ワールド」とは?への答えを、参加作家(エキソニモ、MaSS Dev.、毛利悠子+三原聡一郎、タノタイガ)からリレーしていった。
Date: September 15 - November 26, 2006
Venue: NTT InterCommunication Center[ICC]
Organizer: NTT InterCommunication Center[ICC]
Support: Austrian Embassy
Special cooperation: Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM]
Cooperation: Amonet Co., Ltd., NTT Resonant Inc., Tama TechLab, YAMAHA Sound Technologies Inc.
Artists: ambientTV.NET, exonemo, MaSS Dev., Muntadas, Yuko Mohri+Soichiro Mihara, Robert Davis+Usman Haque, Dennis Oppenheim, Manuel Saiz, Peter Fischli&David Weiss, Gavin Baily+Tom Corby, UBERMORGEN.COM feat. Alessandro Ludovico vs. Paolo Cirio, Wayne Clements, Taiga Tano, goo: Search Keywords Streaming
Communication is indispensable for any living organism to survive and coexist with others. Human beings in particular, endowed with language and text, have communicated ideas while advancing technologies and media, which range from oral communication to the Internet, throughout history.
Today, communication is a daily event that occurs through the use of various devices and systems that best suit the situation. Communication here means not only subjective communication between people but also the connection that automatically arises between people and just about everything else, from machines and other inanimate objects to other life forms. In this process of communication, the behavioral information of each person is networked, organized, and shared. At the same time, however, there is the rest of a closed circuit being created. Accordingly, discovering the means of diversifying and opening communication is a pressing issue for our society.
This exhibition raises the alternative possibilities of various phases of communication that we currently see around us by featuring artwork and projects that take a unique step into contemporary networks, politics, economies, physiology, or urban environments. In this world, where different media and codes connect, the audience gets involved, becoming a part of the show, while simultaneously witnessing gaps in information or noise being creatively translated and emerging as new modes of information.