Yukiko Shikata

ウーバーモルゲン「クラフト|エネルギーの学校」

2012

UBERMORGEN.COM “KRAFT｜School of Energy”

2012

2012年11月10日-12月2日
アーツ千代田3331（1FメインギャラリーB）

主 催：「クラフト」展開催実行委員会 / 一般社団法人非営利芸術活動団体コマンド N
協 力：3331 Arts Chiyoda／オーストリア大使館 オーストリア文化フォーラム／スイス・プロ・ヘルヴェティア文化財団

メディア・ハッキング、デジタル・アクショニズム、コンセプチュアル・アートを標榜するウーバーモルゲン（ハンス・ベルンハルト、lizvlx）による新作展。福島第一原子力発電所事故の翌年に開催。「エネルギー」がどこでいかに作られ届けられるかに人々の関心が高まった時代に、未来を担うこどもたちに向けた学びの場という形態をとった。机や椅子が並び教室を想起させる空間には、ウーバーモルゲンが2011年末に南アフリカ共和国、2012年2月に日本で行ったエネルギーに関するリサーチ成果が、映像やアニメーション、ゲームとして展示され、来場者は楽しみながらエネルギーについて知ることができる。化石燃料、原子力、再生可能など、エネルギーの生産や消費は各国の政治、経済状況、情報開示度、また人々の環境への関心や情報リテラシーに左右される。そして長期的には各人の選択が、国のみならず地球や宇宙の未来さえ左右しうる。本作には、フェイクニュースに関する問題提起も含まれており、エネルギーの仕組みを来場者に伝えるとともに、生存のための学び、つまり有象無象の情報から自ら情報を選びとることの大切さが込められている。
＊2月に事前リサーチで来日した際には、火力発電所や発電設備を持つビル、回収したTシャツからバイオエタノールを抽出する企業、水浄化関係の企業、浄水施設でのヒアリングを実施。またウーバーモルゲン単独でいわき市を訪れた。

ウーバーモルゲン（UBERMORGEN.COM）：
ウィーンおよびスイスを拠点にするリズ(lizvlx)とハンス・ベルンハルトによるデュオ。ウーバーモルゲンは、ドイツ語で「明後日」「明日を超える」を意味する。2000年の米国大統領選の際に投票権をオークションにかけた《VOTE-AUCTION》、Googleのクリック広告AdSenseで得た収入で同社の株を購入する《GWEI (Google Will Eat Itself)》(2006)など既存のメディアに果敢に介入するプロジェクトに加え、ピクセルペインティ ングやインスタレーションなど多様な活動でアートシーンや社会を刺激しつづけている。本展は近年彼らが展開する「クラフト」シリーズの第4弾。▷ UBERMORGEN （以下にリンク；http://www.UBERMORGEN.COM ）

＜イベント＞
［3331 TRANS ARTS 展＋クラフト|エネルギーの学校 展 ジョイントトーク］
"TRANS ARTS"とは何か Part.2「Transするaction」

日程：11月10日（土）17:00-19:00
参加費：一般 2,000円　学生 1,000円（3331TRANS ARTS 展 入場料込み）
出演：ウーバーモルゲン（UBERMORGEN.COM）×江渡浩一郎（ニコニコ研究会 委員長）×金森香（ドリフターズ・インターナショナル／シアタープロダクツ）×四方幸子（「クラフト|エネルギーの学校」展キュレーター）
会場：1Fコミュニティスペース

November 10 - December 2, 2012
3331 Arts Chiyoda (1F Main Gallery B)

Organizer: “KRAFT｜School of Energy” Committee, command N
Cooperation: 3331 Arts Chiyoda, Austrian Cultural Forum of Austrian Embassy Japan, The foundation Pro Helvetia (Switzerland)