アツコバルーが5Fにあったクロスロードビル

ATSUKOBAROUGH was at 5F of Crossroad Building, Shoto, Shibuya

「新スケープ 建築」展(2013)
アツコバルー arts drinks talk

“New Scape Architecture” Exhibition (2013)
ATSUKOBAROUGH arts drinks talk

「Off-Nibroll exhigition&performance」でのパフォーマンス(2013)
アツコバルー arts drinks talk

Performance at “Off-Nibroll exhibitions&performance” (2013)
ATSUKOBAROUGH arts drinks talk

田中良治によるトーク
SEMITRA exhibition 「SoC・HoP」(2013)
アツコバルー arts drinks talk

Talk by Ryoji Tanaka on his work
“SEMITRA exhibition “SoC・HoP” (2013)
ATSUKOBAROUGH arts drinks talk

平本正宏+鳴川肇+村上祐資
「コンタクト・ユニバース~宇宙を旅する音楽」展(2013)
アツコバルー arts drinks talk
photo: 阪田智也

Masahiro Hiramoto + Hajime Narukawa + Yusuke Murakami
“Contact Universe” Exhibition (2013)
ATSUKOBAROUGH arts drinks talk
photo: Tomoya Sakata

上段左:山川冬樹《Shibuya Water Witching》、上段右:新津保建秀《fluid / water / forest》、下段:Maki Ueda《嗅覚のための迷路 vol. 1》
「シェアリング・バイブス|共振する場、そして私」展 (2013)
アーティスト:Maki Ueda/新津保建秀/山川冬樹
アツコバルー arts drinks talk

Up left: Fuyuki Yamakawa “Shibuya Water Witching”, up right: Kenshu Shintsubo “fluid / water / forest”, down: Maki Ueda “OLFACTORY LABYRINTH VER.1“
“Sharing Vibes” Exhibitions (2013)
ATSUKOBAROUGH arts drinks talk

ピエール・カルニオー/ティエリー・フルニエ《デプリ》(2012)」
「オルタ-ナラティブ(Alter-narrative)|物語の編み目に」展(2014)
アツコバルー arts drinks talk

Thierry FOURNIER / Pierre CARNIAUX ”Dépli” (2012)
“Alter-narrative” Exhibition(2013)
ATSUKOBAROUGH arts drinks talk

前田真二郎『BETWEEN YESTERDAY&TOMORROW』(2011-13)
「オルタ-ナラティブ(Alter-narrative)|物語の編み目に」展(2014)
アツコバルー arts drinks talk

Shinjiro Maeda “BETWEEN YESTERDAY&TOMORROW” (2011-13)
“Alter-narrative” Exhibition(2013)
ATSUKOBAROUGH arts drinks talk

ひらのりょう×ぬQ×最後の手段
「パワースポット」展(2015)
アツコバルー arts drinks talk

Ryo Hirano x Nu Q x Saigono Shudan
“Power Spot” Exhibition (2015)
ATSUKOBAROUGH arts drinks talk

アツコバルー arts drinks talk(渋谷・松濤)での7企画展

2013-2015

ATSUKOBAROUH arts drinks talk (Shoto, Shibuya): 7 Exhibitions

2013-2015

3.11以降の状況の中、アートを通して人々が出会い、語り合う場を構想した潮田敦子(アツコ・バルー)さんのアートギャラリーの開設を手伝い、2013年のオープニング当初を中心に合計7つの企画展をキュレーションした。住所は高級住宅地のイメージがある「松濤」だが、ギャラリーの入るビルは文化村の向かいの交差点に面し、渋谷駅方面の喧騒エリアと飲食やラブホテルが多い神泉へ向かう「境界領域」にあり、その名もクロスロードビル(1980年頃竣工)。B1にライブハウス サラヴァ東京を持つ彼女が、取り組んだ初のギャラリー。空間設計は、中央アーキが担当。

「2011年日本を襲った大災害の後、痛感したのは「アートは社会的な活動だ」ということ。だからすべての人は芸術家になれる。時代の風を吸い込んで生まれる様々な表現を受け入れる皿があったらいい。そしてグラスを片手に語りたい。ここはまさにアートのライブハウス」
「可動式の壁で囲まれた空間は明るく開放的で、さまざまな表現の可能性に開かれています。カフェ・バーが併設しているので、作品の背景にある表現者たちのちょっとクレイジーなアイデアに触れながら、のんびり気ままに語り合えます。未来の可能性と向き合い、背中をそっと押しつつ新しい才能を堂々と世界に発信します」
(開設当初のアツコさんの言葉)

アツコさんはその後、いわゆる「現代美術」や社会一般の慣習や枠組みを問う展覧会を積極的に開催し、個性的なギャラリーとして注目されたが、2018年に彼女が拠点を全面的にパリに移すことで閉廊した。アツコさんの独自の感性と、常に変わり続けていく勇気と才能に敬服しつつ、現在画家となられた新たな人生を応援しています。

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「Fest*Lab!」:2013年6月28日のグランドオープン前(4月3日-6月9日)に、アートや建築、食、パフォーミングアーツ、デザインなど多様なクリエーターにアツコバルーのユニークな空間を創造的に使ってもらう祝祭(Fest)と実験室(Lab)Vol. 1-5を開催した。


1)2013年4月17日-28日
プレオープニングイベント「Fest*Lab!」Vol. 2
「新スケープ 建築」展
出展作家:オンデザイン、垣内光司、成瀬猪熊設計事務所、中央アーキ、藤村龍至、メジロスタジオ
4月20日 出展者によるトーク
4月27日 坂下加代子(中央アーキ)、藤村龍至によるトーク

アツコバルーの空間設計を担当した建築家集団、中央アーキの呼びかけによって結集した気鋭の建築家たちが、新世代の風景観をもとにした建築を紹介。採光があり、可動の仮設壁をもつ空間の特性を利用した展示となった。

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2)2013年5月15日-26日
プレオープニングイベント「Fest*Lab!」Vol. 4
「Off-Nibroll exhigition&performance」展
5月18, 24, 25日 パフォーマンス

振付家・矢内原美邦が主宰し国際的に舞台作品を発表するダンス・カンパニーNibrollからスピンアウトした高橋啓祐と矢内原によるユニット off-Nibroll。劇場、美術館、ギャラリー、パブリックスペースなどでのインスタレーションやパフォーマンスを通して、身体と映像の関係性を追求している二人による新作展。

off-Nibroll:振付家・矢内原美邦を中心に映像作家、音楽家、美術作家とともに国際的に舞台作品を発表するダンス・カンパニーNibrollからスピンアウトした高橋啓祐と矢内原によるユニット。劇場をはじめ美術館、ギャラリー、パブリックスペースなど多様な空間で作品を発表。映像インスタレーションとともにダンスパフォーマンスも展開し、身体と映像の関係性を追求している。

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3)2013年5月29日-6月9日
プレオープニングイベント「Fest*Lab!」Vol. 5
SEMITRA exhibition 「SoC・HoP」
OPENING RECEPTION: 5月31日 19:00
PROM-PARTY:6月1日 15:00-18:00

「半透明」という名前をもつSemitransparent Design(セミトランスペアレント・デザイン/セミトラ)。ウェブ、インタラクション、グラフィックなど多方面のデザインで、広告、デザイン、メディアアートなどの領域を越えて活躍するセミトラ。その名に見られるように、シンプルでミニマルながら機知のきいた表現を通して、強い個性や生々しさが意図的に回避されてきた。そのセミトラにアツコバルーが新たな光を当てることで、「トランスパラント(透明)」にしてみる試み。今年設立10周年を迎えるセミトラ。これまでのセミトラから、これからのセミトラへ、変わるプロセスをアツコバルーで体験してほしい。セミトラの透明化を目撃せよ!

[プロフィール] 2003年田中良治、菅井俊之を中心に設立。内外の広告賞を多数受賞しているクリエイティブ・デザインチーム。今年初旬まで開催された「田中一光」展(21_21 Design Site)では、セミトラが新世代のクリエーターとして唯一出展。

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Semitransparent Design(セミトラ)との出会いは10年ほど前、ちょうど菅井さんと田中さんが「セミトラ」になった頃のこと。当時森美術館にいた私は、六本木ヒルズのシネコンのロビー壁面を使った上映プロジェクト枠で、セミトラに声をかけた。結局そのプランは実現しなかったけれど、以後セミトラと組む思いをなだらかに抱きながら結構な時間が過ぎた。そうして2013年、満を持してタイミングが訪れた。10周年を迎えたセミトラをアツコバルーの開放的な空間で「トランスペアレント(透明)」にすることで、新たな創造的局面を生み出そうとする試みである。結成以降セミトラは、ウェブやグラフィック・デザイン、メディアアートという枠を越えて独自のニュアンスを発信し広く認知されてきた。インターネットやプログラミングのリアリティから繰り出されるミニマルかつニュートラルな「セミトラ」フィルターが、個人表現を越えた世界を形成してきたといえる。と同時にセミトラは、さりげなく頓智のきいた思考や言語センスをつねにしのばせている。そのセミトラのメンバーが、本展では個人名で作品を発表する!アーティストの思いや作品の制作プロセスを開示するにふさわしいアツコバルーの空間で、それぞれの作品が語り始める。セミトラが透明化する瞬間を、ぜひ目撃してほしい。
(四方幸子/アツコバルー arts drinks talk アーティスティック・ディレクター)

セミトラは専門も趣味も異なるメンバーで構成されています。今回の展示ではメンバーそれぞれが自分自身の作品を制作し展示します。このアイデアはキュレーションをしていただいた四方さんのセミトラをトランスペアレントにしたいという提案により実現しました。メンバーのパーソナリティを提示することで、トランスペアレント(透明)に近づくことを目指しています。展覧会のタイトルである"SOC.HOP" (sock hop)とは主にアメリカの高校生が靴を脱いで踊る(靴下で踊る)ダンスパーティーのスタイルから名付けました。私は中学生時代、この風景にジョージ・ルーカスの映画「アメリカン・グラフィティ」で出会いました。それ以来オールディーズに目覚め軽快に中二病になっていくわけですが、そこで見たアメリカのエバーグリーン感は私の人生に影響を与えていると考えています。この言葉をタイトルにした展覧会がセミトラ設立10年目に開催できることに喜びを感じております。またこのようなありふれた個人的な話をだらだら披露しているのは、トランスペアレントに近づけていく試みが早くもはじまっているということです。
田中良治(Semitransparent Design)
※オープニングは5/31(金) 19:00からです。
ゴキゲンな靴下で遊びにきてください。心よりお待ちしております。

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4)2013年8月2日-18日
「コンタクト・ユニバース~宇宙を旅する音楽」展 
アーティスト:平本正宏+鳴川肇+村上祐資

未知の世界へのコンタクトの欲求を、人間は生まれながらにして持っていると思う。10万年前、アフリカ大陸を出発した私たちの祖先は地球上を移動、拡散し、今から100年前地球の果て南極にたどり着いた。10万年後、地球を出発した私たちの子孫は宇宙を移動、拡散し、とうとう惑星グリーゼで生命体と出会う。人類が地球上をたどった10 万年の記録と、これから宇宙をたどる10万年の想像を 2つのドーム型インスタレーションと音楽に変換し展開していく。( 平本正宏+鳴川肇+村上祐資)

8月2日 レセプションパーティー
8月10日 トークセッション ゲスト:小阪淳(美術家)
8月11日 トークセッション ゲスト:伊藤剛(ASOBOT inc. 代表取締役/GENERATION TIMES 編集長)
8月18日スペシャル・コンサート by 平本正宏 & クロージングパーティー ゲスト:小松舞衣(チェリスト)、黛麻理奈(歌手)

Movie撮影&編集:阪田智也(下にリンクあり)

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5)2013年9月11日-10月6日
「シェアリング・バイブス|共振する場、そして私」展
アーティスト:Maki Ueda/新津保建秀/山川冬樹

光、匂い、音‥見えないものや知覚しにくいものも含め、世界にはさまざまな情報が溢れている。アツコバルーの空間を開かれたエネルギーの交差点と見なすこの展覧会では、空気を媒介するものや繊細な現象をとらえた各作品が相互に関係することで生まれる新たなバイブレーションを、来場者それぞれが共有することになった。

Maki UEDA《嗅覚のための迷路 vol. 1》(2013)
新津保建秀《fluid / water / forest》 (2013)
山川冬樹《Shibuya Water Witching》 (2013)

- 各作家が本展出展作品をベースにZineを作成し販売した。

○オープニングパーティー:9月11日 19:00~21:00
○Maki UEDAワークショップ「犬のように空間を探る」vol.2 9月14日 17:00~19:00
○トーク:山川冬樹+港千尋(写真家) 9月21日 17:00~19:00
○トーク:新津保建秀+瀬戸なつき(映画監督) 9月28日 17:00~19:00

Movie撮影&編集:小村幸司(下にリンクあり)

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6)2014年2月22日-3月9日
「オルタ-ナラティブ(Alter-narrative)|物語の編み目に」展

デジタル技術やインターネットは、映像や映画において既存の時間軸やフォーマットを越えていくオルターナティブな表現を生み出している。本展ではフランスと日本から、一元的な物語から逸脱していく作品を「オルタ-ナラティブ」として紹介する。物語は編み直され、網み目の隙間に多層な時間、空間そして意味が生成しはじめることだろう。

キュレーション:アンスティチュ・フランセ東京(仏)、四方幸子(日)

ピエール・カルニオー/ティエリー・フルニエ《デプリ》(2012):
仏語で「広げる」を意味する《デプリ》は、体験者がiPadで映画のショットやストーリー、テンポを選びミックスすることで、異なった物語を紡ぐことができるインタラクティブな映画である。日本のラブホテルやカプセルホテルの宿泊者が夢想を語るカルニオーの映画「ラストルーム」を拡張することで、フルニエは「音楽を奏でるように探索をし、それぞれの旅路を描き、ゲームをしている感覚」へと体験者の感覚を広げようとする。
iPad アプリケーション製作:オリヴィエ・ギエルミネ
制作協力:パンドール、リュクス(ヴァランス国立演劇センター)、エヴルー=ルーヴィエ国立演劇センター、ディクレアム
平成25年度[第17回]文化庁メディア芸術祭アート部門審査員推薦作品

前田真二郎『BETWEEN YESTERDAY&TOMORROW』(2011-13):
『BETWEEN YESTERDAY&TOMORROW』は、前田の指示書をもとに複数の映像作家により制作された各5分の即興映画である。2011年3月11日(東日本大震災)の約2週間後に構想をネットで発表、2013年までに集まった数十本の作品は、各人に委ねられながらも前田を介したゆるやかなネットワークを形成する。

[特別展示]
フレッド・プネル&ヤニック・ジャケ『散漫なマシンたち』(2012)

ル・フレノワ+IAMASセレクションループ上映:展示に加え、ル・フレノワ国立現代アートスタジオ(仏)と岐阜県・大垣のIAMAS(情報科学芸術大学院大学)発の映像セレクションを上映します。ル・フレノワが例年制作している映像集の最新版「PANORAMA」(選定:アラン・フレシェール)/IAMASセレクション(選定:前田真二郎)

[連携企画]
○第三回[デジタルショック]-マシンが夢見るとき-
2月21日(金)-3月23日(日)|アンスティチュ・フランセ東京|入場無料
平成25年度[第17回]文化庁メディア芸術際協賛事業

○ビデオ上映&アラン・フレシェールと前田真二郎による対談(司会進行=四方幸子)
2月21日(金)15:00|アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ

○『ラストルーム』上映&対談
◆2月25日(火)19時~
会場:アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
登壇者:ティエリー・フルニエ、四方幸子(キュレーター)
『ラストルーム』上映後、アプリケーション『デプリ』の構想について対談を行います。

◆2月27日(木)19時~
会場:アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
登壇者:ピエール・カルニオー(監督)、三浦基(地点代表、演出家)、司会:廣瀬純
『ラストルーム』上映後、本作に出演しカルニオーともかねてから交流のある三浦基を招き、対談を行います。

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7)2015年10月15日- 19日

「パワースポット」展
アーティスト:ひらのりょう×ぬQ×最後の手段

“交尾のために集まる夏の虫たちの声も、 人々が集まる祭りも、渋谷の騒々しい喧噪も、 流動するエネルギーの激しい交差。 力、エネルギー、権力、時間、空間、生 と 死。 「パワースポット」って誰のためにあるの?”

アーティストによる作品上映&トークイベント:
10月16日 19:00-21:00 『まじめパワー』

10月17日 19:00~21:00 『パーティー☆パワー お祭り!』

10月18日 19:00~21:00 『ゆるパワー』


(in preparation)

▶ 「 コンタクト・ユニバース」展記録映像 ▶ "Contact Universe" Exhibition: Movie ▶ 「 シェアリング・バイブス展」記録映像 ▶ “Sharing Vibes” Exhibition: Movie
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